
事業内容
野菜苗生産販売事業
野菜苗の中でも主に、果菜類(※)の接木苗の生産を行っています。
果菜類には「苗半作」という言葉があり、苗の段階の生育によって、果実のつき方や、収量が大きく変化します。
営利農家の高齢化や、企業型農業が増えてきた現在では、当社のような育苗専門の会社が必要とされています。
(※)果菜類…トマト・キュウリ・ナスのように、果実の利用を目的とする野菜のこと。
果菜類の接木苗の生産
関連会社のベルグアースで接木されたヌードメイク苗を用い、接木後の育苗を行っています。
接木苗の生産には、養生・順化作業といった高い栽培技術が必要です。
一般的なプラグ苗、ポット苗に加え、トマトの生長点を2本に仕立てた苗や、水耕栽培用の苗など、多様化するお客様のニーズに応えられるよう、新しい技術の探究にも積極的に取り組んでいます。
- キュウリのプラグ苗
- キュウリのポット苗
- トマトのポット苗 (生長点が1本)
- トマトのポット苗 (生長点が2本)
白ねぎ苗の生産
大分県は白ねぎの産地です。白ねぎ苗の生産・販売を行い、県内の生産者様へ納品しています。
土壌からの病気のリスクを減らすため、地面から浮かせた生産方法を徹底しています。
- 白ねぎ苗
花苗の生産
夏に涼しい気候を利用して、ガーデンシクラメンの9㎝ポット苗を生産しています。
- ガーデンシクラメン
茶苗の生産
茶苗の生産を行っています。
育苗期間が長い茶苗の生産は、病害虫の防除が重要になります。当農場は標高が900mと高く、冬に気温がマイナスまで下がるため、害虫の越冬が抑制されリスクが低減できます。

茶苗
接木苗の生産工程
接木された苗を培地に植込みます。
接木時に台木の根をカットしていますので、植込み後数日間は被覆資材を用いて発根・活着を促します。次第に被覆資材を使う時間を短くして、苗をハウス内の環境に慣らしていきます。これを養生・順化といい、高い栽培技術が必要な工程です。
養生・順化が完了した後は、水や肥料の管理で苗の生育をコントロールします。水かけは、苗の大きさや土の乾き具合を見ながら手潅水で行います。どのタイミングでどれだけ水や肥料を与えるかは、苗の健全な生育に大きく影響します。加えて、必要に応じた農薬散布で、病害虫を防除します。
ポット苗の場合は、丈夫に育てるため、苗と苗との間隔を広げるスペーシングを行います。
1つ1つの工程を丁寧に行い、心を込めて育てた苗をお客様のもとへ出荷します。
- ①植込み作業
- ②養生・順化が完了した苗
- ③出荷前の苗